ソニーが2015年9月2日(現地時間)に「IFA 2015」で開催したプレスカンファレンスでは、同社の新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から生まれた新製品も登場した(関連記事:ソニーが世界初の4Kスマホ「Xperia Z5 Premium」など新製品を発表)。

 その中でも、時計バンド型のスマートウオッチ「wena wrist」は、ソニーが運営するクラウドファンディングサイトに8月31日に登録された後、わずか11時間で目標額の1000万円を達成。9月3日時点では4400万円を超えるなど、大きな注目を浴びている。ソニーの平井一夫社長はステージ上でwena wristを実際に着用していることを示し、成果をアピールした(写真1)。

写真1●平井一夫社長がプレスカンファレンスでwena wristを紹介
写真1●平井一夫社長がプレスカンファレンスでwena wristを紹介
[画像のクリックで拡大表示]

 wena wristは、ソニー社内の新規事業プロジェクトのひとつである「wena project」が開発したもの。プロジェクトを率いる對馬哲平氏は、今後の製品発売までのステップを「最初の課題だったクラウドファンディングは大きく成功した。2016年3月から製品を発送し、その後は一般発売を目指す」と説明する(写真2)。

写真2●wena projectを率いる對馬哲平氏。ソニー入社2年目の若手としても注目されている
写真2●wena projectを率いる對馬哲平氏。ソニー入社2年目の若手としても注目されている
[画像のクリックで拡大表示]