画面1●障害メッセージの緊急度や重要度を判定
画面1●障害メッセージの緊急度や重要度を判定
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画面2●定型的な作業手順を登録しておける
画面2●定型的な作業手順を登録しておける
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 ブレインズコンサルティングは2015年9月3日、システム障害への対応の負荷を軽減する「障害対応省力化サービス」を提供開始した。機械学習を活用して障害の緊急度などを自動的に判定し、担当者に通知。定型的な対応作業をワンクリックで実施できる機能も用意する。経験の少ない保守担当者でも、迅速で適切な対応が可能になるという。

 機械学習の基とするのは、過去のシステム障害への対応履歴。システムが表示するメッセージの内容やその緊急度などをデータとして蓄積しておけば、新たな障害が起こった際に、メッセージのうちどれが緊急度が高いかを自動的に判定する(画面1)。「上司に対応を依頼した」などの作業履歴を基に影響範囲の広さも自動的に学習し、影響が大きいと見られる障害が起こった際には「重大」と判断して警告する。

 障害の種類ごとに、定型的な作業内容を提示することも可能。例えば「システムへのログイン施行」「システム疎通確認のためのコマンド実行」などを定型作業として登録しておけば、ワンクリックで作業を実行できる(画面2)。

 システム障害への対応は、保守担当者の経験や勘に頼っている企業が少なくない。このサービスで新任の担当者による作業を支援するほか、「障害対応を省力化することで、IT部門が“攻めのIT”に労力を掛けられるようになる」(同社)とのメリットもあるという。

 価格(税別)は、初期導入費が100万円から。これに加えて、年間240万円からのサービス利用料が必要。自社で蓄積したデータの分析結果報告や、より作業を省力化するためのツールの設定支援といったサービスが受けられる。