写真1●Instagramに実装されたスレッド型のメッセンジャー
写真1●Instagramに実装されたスレッド型のメッセンジャー
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写真2●ハッシュタグページの右上にリシェア用の矢印アイコンが追加された
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 米フェイスブック(Facebook)傘下のインスタグラム(Instagram)は2015年9月2日(日本時間)、写真・動画投稿SNSの「Instagram」で、メッセンジャー機能(Instagramダイレクト)を強化した。同日から配信を始めた最新版のiOS/Androidアプリで利用できる。

 相手(個人またはグループ)と写真・動画を共有する際に、過去のメッセージの流れ(スレッド)に追加投稿できる機能を実装した(写真1)。特定の相手と継続的にコミュニケーションを取りやすくなる。さらに、ユーザーがInstagram上で見つけた写真・動画やハッシュタグをスレッド上で共有(リシェア)できる機能を追加した(写真2)。

 新しいInstagramダイレクトの画面は、Facebook本体のメッセンジャーアプリ「Facebook Messenger」に似ている。だが、Instagramの三島英里アジア太平洋地域担当コミュニティーマネジャーは「Facebook Messengerとは目的が違う。新機能でも、ユーザーが自分の世界観に合う写真・動画を投稿して共有するという根幹のコンセプトは変わらない」と説明する。

 Instagramの月間アクティブユーザー数は2014年12月時点で約3億人。日本のユーザー数は開示していないが、2015年3月時点で前年の同時期に比べて2倍以上に増えたという。活発なオフラインコミュニティー活動も特徴である(関連記事:Instagramの“撮影オフ会”が熱い! Twitterを超える人気の秘密を探る)。

 Instagramはもともと正方形の写真を投稿・共有するだけのシンプルなサービス設計だった(関連記事:Instagramの写真はなぜ正方形なのか? 歴史と変遷、そして開発哲学を探る)。2015年8月下旬の更新で新たに縦長・横長の写真・動画を投稿できるようになるなど、このところ機能追加が相次いでいる。