図●グローバル製造業向けトータルソリューションの概要(出典:日立ソリューションズ)
図●グローバル製造業向けトータルソリューションの概要(出典:日立ソリューションズ)
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 日立ソリューションズは2015年9月2日、グローバル製造業向けのSIサービスを「グローバル製造業向けトータルソリューション」()として体系化したと発表した。9月7日から提供開始する。同社のシステム構築ノウハウと、同社および協業パートナーの製品サービス群を整理し、五つのカテゴリーに体系化した。製造業に精通したシステムエンジニア約1000人で同SIサービスを推進する。売上目標は2018年度(2019年3月期)に300億円。

 グローバルで事業を展開する製造業に向けた製品サービス群を、以下の五つのカテゴリーに体系化した()。(1)「経営マネジメント」、(2)「グローバルPLM(製品ライフサイクル管理)」、(3)「グローバルSCM(サプライチェーン管理)」、(4)「グローバルSLM(サービスライフサイクル管理)」、(5)「製造現場見える化」、である。生産現場の情報をIoT(モノのインターネット)技術で連携させるといった新技術も取り込んでいるという。

 カテゴリーの一つ、(1)の経営マネジメントは、生産拠点データや販売拠点データを収集/分析し、製品別の利益構造を可視化し、さらに市場データを加えた経営計画のシミュレーションを実現する。これにより、需要変動などの環境変化に対応したタイムリーな意思決定を支援するとしている。

 (2)のPLMでは、機能設計や原価企画のPDCAを強化し、設計の精度を高めることで、計画的に利益を確保できるようにする。(3)のSCMでは、サプライチェーンの規模に応じて2層ERPなどを適用し、生産販売業務を標準化する。(4)のSLMでは、正確なリソース管理、アフターサービスの品質向上、品質の均一化、効率向上などを図る。

 (5)の製造現場見える化では、生産現場で発生する製造装置ログや製造実績などのデータを、因果関係を持たせて収集・蓄積・可視化する。

表●グローバル製造業向けトータルソリューションの構成
カテゴリー製品サービス
経営マネジメント製品利益計画パッケージ CostProducer/PN
グローバルPLM次世代原価管理ソリューション ECObjects/CostAcc
原価企画パッケージ Cost Producer
統合ERPパッケージ Microsft Dynamics AX
設計コラボレーション製品データ管理システム PTC Windchill
ビジネスコンテンツ活用支援 活文シリーズ
サプライチェーン計画支援ソリューション SynapseSuite
Hi-PerBT Advanced 生産管理
Hi-PerBT Advanced 図面管理
Hi-PerBT Advanced BOM
Hi-PerBT Advanced BOM Configurator
Hi-PerBT Advanced PLAN
グローバルSCM統合ERPパッケージ Microsoft Dynamics AX
サプライチェーン計画支援ソリューション SynapseSuite
Hi-PerBT Advanced 生産管理
Hi-PerBT Advanced 図面管理
Hi-PerBT Advanced BOM
Hi-PerBT Advanced BOM Configurator
Hi-PerBT Advanced PLAN
生産・販売・原価統合パッケージ MCFrame
グローバルSLMM2M組込み基盤スイート
顧客管理システム Microsoft Dynamics CRM
フィールドサービス効率化 Field Service Automation
サプライチェーン計画支援ソリューション SynapseSuite
ビジネスコンテンツ活用支援 活文シリーズ
製造現場見える化M2M組込み基盤スイート
製造現場見える化 データ収集・分析ソリューション(FOA/Flow Oriented Approach)
制御システムセキュリティソリューション