米大手インターネット企業7社は、次世代メディアフォーマットの策定・開発を目的とするオープンソースのプロジェクト「Alliance for Open Media」を現地時間2015年9月1日までに立ち上げた。米Amazon.com、米Cisco Systems、米Intel、米Microsoft、米Mozilla、米Netflixが設立メンバーとして参加する。

 Alliance for Open Mediaでは、設立メンバーの技術と知識を持ち寄り、世界のユーザーが使用するさまざまなデバイスに向けた高品質のビデオ、オーディオ、画像、ストリーミング配信の需要拡大に対応する次世代メディアフォーマット、コーデック、技術の開発を目指す。

 当初は、設立メンバーの技術をベースにしたオープンなロイヤルティー無料のビデオコーデック仕様などに取り組む。

 相互操作性やWebへの最適化、新デバイスへの対応、低消費電力、高品質のリアルタイムビデオ配信、商用および非商用コンテンツに対するフレキシブルなサポートなどに焦点を当てる。

 Alliance for Open Mediaは、技術仕様や標準規格などの策定に関する協業を支援する非営利団体Joint Development Foundationの1プロジェクトとして活動する。

 次世代の映像圧縮技術としては、H.264/MPEG-4 AVCの後継であるH.265/HEVCがあるが、H.265/HEVCを使用するにはMPEG LAとHEVC Advanceにライセンス料を払わなければならない。H.264より使用料が高額になる可能性があり、業界の発展を妨げることが懸念される。Alliance for Open Mediaの取り組みは、こうした課題に挑むものだと英Registerは伝えている。

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