NECは2015年9月1日、米ホートンワークスのHadoopディストリビューション「Hortonworks Data Platform」(HDP)を対象とした有償サポートサービス「HDP Support Subscription」を2015年10月から販売すると発表した。米ホートンワークスが提供している同名のサポートメニューをNECが窓口となって再販する。価格は個別見積もり。

 NECは、サービスの販売に加えて、サポートの1次対応を担当する。一方、専門的なサポートは、米ホートンワークス(日本法人はホートンワークス)が直接担当する(関連記事:ホートンワークス日本法人が営業を開始、初期顧客はヤフー)。日本国内でHDP Support Subscriptionを販売するのはNECが初めてという。

 サポート対象のコンポーネントに応じて、基本部分であるバッチ処理に関するコンポーネントをサポートする「Enterprise」と、バッチ処理に加えてリアルタイム処理に関するコンポーネントまでサポートする上位版の「Enterprise Plus」の2種類のコースを用意している。構築するHadoopシステムに合わせて選択できる。

 NECはこれまで、ビッグデータのリアルタイム分析やビッグデータを利用した予知・予測システムなど、ビッグデータ関連システムを提案してきた。これらビッグデータの処理においてはHadoopの活用が広まっており、ユーザーのニーズに合わせてHadoopをサポートできるパートナーを検討してきた。今回協業した米ホートンワークスについては、HDPの配布と有償サポートを通じて企業におけるHadoopの安定的な運用を実現してきた点を評価した。

 NECは今後、ビッグデータ領域において、独自の解析技術とHDP、サーバー/ストレージを組み合わせた製品サービスを手がけるとしている。