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 韓国Samsung Electronicsは現地時間2015年8月31日、丸い文字盤の新たな腕時計型ウエアラブル端末(スマートウオッチ)「Samsung Gear S2」を発表した。価格やリリース時期については明らかにしていない。

 回転式のベゼルと「ホーム」「戻る」ボタンを備えたデザインで、直感的な操作性とカスタムなユーザー体験を提供するとしている。

 1.2インチの「Super AMOLED」ディスプレイは解像度が360×360ドット(302ppi)。OSは「Tizen OS」を採用し、1GHzのデュアルコアプロセッサ、4Gバイトの内部ストレージ、512Mバイトのメモリーを搭載する。無線充電に対応し、1度の充電で一般的な使い方なら最大2~3日利用できるという。

 802.11 b/g/nとBluetooth 4.1をサポートし、通知、カレンダー、電子メール、ニュースを確認できるほか、定型文のテキストメッセージを送信できる。

 近距離無線(NFC)機能を組み込んでおり、モバイル決済を利用可能。またSamsungは現在、さまざまな業界のパートナーと、車のキーやルームキー、スマートホームのリモコンといったNFC技術の用途に向けて協力しているという。

 Gear S2は、標準のスポーティーなデザインに加え、レザーバンドを使用した「Gear S2 classic」も用意する。カラーは標準デザインがグレーとシルバーの2種類、Gear S2 classicはブラックのみ。単体で第3世代(3G)ネットワークに接続可能な3G版Gear S2も選べる。

 Samsungは新たなスマートウオッチで米Appleの「Apple Watch」に対抗する構えだと、米メディア(Wall Street JournalMashableUSA TODAYなど)は報じている。例えばGear S2のバッテリー寿命はApple Watchより長い。米IDCの調査によると、Apple Watchは4月に発売してから早くも2015年第2四半期の世界ウエアラブル端末市場で2位になっており、一方のSamsungは5位に甘んじている。

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