画面●APMプラグインのAmazon EC2監視画面
画面●APMプラグインのAmazon EC2監視画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ゾーホージャパンは2015年8月27日、システム/ネットワーク監視ソフト「ManageEngine OpManager」のアプリケーション性能監視オプション「APMプラグイン」を強化したと発表した。データベースやWebサーバーなど主要なアプリケーションに加えて、新たに米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の仮想サーバーとデータベースの性能を監視できるようにした。

 OpManagerは、Webベースのシステム/ネットワーク監視ソフトである(関連記事:ZOHOがシステム監視ソフトの新版、管理画面の描画速度を大幅に向上)。監視データを集計しグラフ化するほか、しきい値を超えた際にはアラートを出せる。システム管理作業をジョブとして定義して実行するジョブスケジューラー機能も備える。監視データの収集方法は、SNMP/WMI監視を基本に、Telnet/SSHログインによるコマンド実行結果の監視、ポートスキャン、Syslog監視、サービス監視(応答時間の監視)など。

 オプションで、アプリケーション性能を監視するAPMプラグインを用意した。これを使うと、データベースサーバー(Oracle/SQL Server/MySQL/PostgreSQL)、Webアプリケーションサーバー(JBoss/Tomcatほか)、Webサーバー(Apache/IISほか)とWebサービス(SOAP、SSLサーバー証明書ほか)、OS(Windows/Linux)、仮想化環境(VMware ESXi/Hyper-Vほか)、その他(メールサーバーほか)――の性能を監視できる。

 今回、APMプラグインを強化し、新たにAWSのクラウドサービスとして、仮想サーバーのAmazon EC2と、データベースのAmazon RDSの性能を監視できるようにした(画面)。CPU使用率やディスクI/O、ストレージ残量などを監視し、インスタンスの可用性と稼働状況を把握できるようにする。障害時には、根本原因解析(RCA)画面でトラブルシューティングが可能。

 今回さらに、Webの一連のURL遷移(URLシーケンス)を監視するWebトランザクション監視も可能になった。例えば、商品販売サイトにログインして商品を選択し、決済画面を表示するといった、実際にユーザーが遷移するページを一括で監視できる。全体の応答時間に加えて、ページごとの応答時間の平均値などを把握できる。

 価格(税別)については、前提となるOpManager本体の通常ライセンスが51万9000円(50デバイス)から、年間ライセンスは23万4000円(50デバイス)から。APMプラグインは、通常ライセンスが24万9000円(監視項目25個)から、年間ライセンスが10万4000円(監視項目25個)から。