写真●Facebookのパーソナルアシスタント「M」の画面
写真●Facebookのパーソナルアシスタント「M」の画面
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 米Facebookは現地時間2015年8月26日、「M」と呼ぶパーソナルアシスタント機能のテストを開始すると発表した。Mは「Messenger」アプリケーション内に組み込まれ、ユーザーに代わって情報を探し、タスクを実行する。

 他社がすでに展開しているパーソナルアシスタントとしては、米Appleの「Siri」、米Googleの「Google Now」、米Microsoftの「Cortana」などがある。

 Facebookメッセージング製品部門責任者のDavid Marcus氏が自身のFacebookタイムラインに投稿した記事によると、Mは人間によって訓練および指導される人工知能(AI)をベースにする。

 アイテムの購入、愛する人へのプレゼントの発送、レストランの予約、旅行やアポイントメントの手配といった作業をこなし、「他のAIベースのサービスと異なり、ユーザーの代わりに実際にタスクを完了する」とMarcus氏は強調している。

 Marcus氏が投稿したMの画像では、「来週シカゴに行くのだけど、おいしいバーガーが食べたい。どこに行けばいい?」とのユーザーの質問に対し、Mが話題のバーガーショップの写真付き情報カードを表示して「予約しますか?」と答えている。

 Marcus氏によればMはまだ早期段階で、広範に提供するまでにはしばらく時間がかかるという。

 Mは、主に契約社員で構成される「M Trainer」チームが背後に控えており、AIで対処できない質問や命令にはM Trainerが対応する。また、Mは音声命令に対応しておらず、質問や命令はテキストで入力し、返事もテキストで表示される。まずはサンフランシスコの数百人のユーザーを対象にテストを開始する(米Wall Street Journalの情報)。

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