写真1●Factory Minerの操作画面。簡単なマウス操作で、機械学習モデルを作成できるという
写真1●Factory Minerの操作画面。簡単なマウス操作で、機械学習モデルを作成できるという
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 SAS Institute Japanは2015年8月25日、機械学習を活用したデータ分析ソリューション「Factory Miner」を提供開始した。機械学習技術を使ったデータ分析モデルを、Webブラウザーを通じた簡単なマウス操作で作成できる(写真1)。分析モデルの作成工程を一部自動化したことで、同社の従来の分析ソリューションに比べて、分析モデル作成の生産性を約1000倍に向上できるという。

 Factory Minerは、同社の「Enterprise Miner」のアドオンで利用するソフトウエア。サーバーにソフトをインストールし、データ分析の担当者はWebブラウザーから利用する。対応するOSは、Windows Server 2008、Windows Server 2012、Red Hat Enterprise Linux 6.1以上など。価格は非公表。

写真2●同社 マーケティング本部 兼 ビジネス推進本部の北川裕康 執行役員本部長
写真2●同社 マーケティング本部 兼 ビジネス推進本部の北川裕康 執行役員本部長
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 同社 マーケティング本部 兼 ビジネス推進本部の北川裕康 執行役員本部長は「ユーザーの手間と時間を大幅に削減できる」と話した(写真2)。同社によれば、Enterprise Minerは1週間に1~10個の分析モデルしか作成できなかった。Factory Minerでは分析モデル作成に必要なデータのサンプリングや変数選択、精度比較などの工程を一部自動化することで、1週間当たり1000~2000個のモデル作成も可能になるという。

 SAS Institute Japanは同日、機械学習を使ったテキスト分析ソリューション「Contextual Analysis」も提供開始した。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの大量のテキストデータからキーワードを抽出する条件やルールを、機械学習技術を使って一部自動化できるという。