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 米Microsoftは現地時間2015年8月24日、デジタルアシスタント機能「Cortana」のAndroid向け公開ベータ版を米国でリリースしたと発表した。これまで限定的にベータ版を提供していたが、米国の全Androidスマートフォンユーザーが利用できるようにした。

 Cortanaは、7月末に正式リリースされた最新Windows「Windows 10」に標準搭載されている。Microsoftは今年5月に、CortanaをAndroidとiOS向けにも提供する計画を明らかにしていた(関連記事:Microsoft、「Cortana」のAndroidおよびiOS版アプリを提供へ)。

 Android版Cortanaは、Windows 10パソコンおよびWindows Phone(Windowsスマートフォン)上のCortanaとほぼ同様の機能を提供し、リマインダーの設定や確認、フライト情報の追跡、Web検索、タスク管理などを音声コマンドで実行できる。しかし、「Hey Cortana」と話しかけて立ち上げたり、Cortanaからアプリケーションを起動したりするなどの一部機能は現時点でWindows版のみに限られている。

 Microsoftは、米国以外にもAndroid版Cortanaをベータ公開する計画という。iOS版にも取り組んでいるが、リリース見通しについては明らかにしていない。

 米Googleも同様のアシスタント機能「Google Now」をAndroidで提供しており、次期版Android「Marshmallow」では、インテリジェントな機能「Now On Tap」を追加してGoogle Nowの強化を図る(関連記事:Google、次期Androidの正式名称は「Marshmallow」)。

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