ゲーム会社のマーベラスは2015年8月21日、現在開発中で2016年にリリース予定のオンラインゲームタイトルのインフラとして、日本IBMのIaaS型クラウドサービス「SoftLayer」を採用したと発表した。2015年7月から日本IBMの技術協力の下、「SoftLayer東京データセンター」での実証実験を開始した。マーベラスがSoftLayerを採用するのは、今回のタイトルが初めて。

 これまでマーベラスは、各社のIaaS型クラウドサービスをオンラインゲームのプラットフォームとして利用してきた。今回新たにSoftLayerを追加した。マーベラスはSoftLayerの特徴について、即時対応が求められるゲーム開発において効率的な開発環境を構築できることと表現。また、世界20カ所以上のデータセンターを利用できることからオンラインゲームの海外展開に適すると評価する。サーバー費用も安いという。

 SoftLayer上では、オンラインゲームのエンジンミドルウエアとして、GMOクラウドが販売する「Photon Server」(開発会社はドイツのExit Games)を動作させる。同エンジンは、ロビーサーバーでのマッチング機能や、参加者同士の間でリアルタイムに通信イベントを同期させる機能などを提供する。マルチプレーヤー型のオンラインゲームの開発に向く。