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 米Googleは現地時間2015年8月17日、次期Androidの開発者向けプレビュー最終版をリリースするとともに、正式名称を「Android 6.0 Marshmallow」とすることを明らかにした。

 Android 6.0 Marshmallowは今年5月に開催された開発者会議「Google I/O」で発表され、これまで「Android M」の開発コード名で呼ばれていた。新たなパーミッションモデルを採用し、アプリケーションのインストールおよびアップデート工程を簡素化する。

 前回の開発者向けプレビューからの変更点として、パーミッション関連のユーザーインタフェース向上、指紋認証に関するAPIの強化などが含まれる。

 Googleはまた、Marshmallow用ソフトウエア開発キット(SDK)「Android 6.0 SDK」の正式版もリリースした。専用開発ツール「Android Studio」の「SDK Manager」を介して入手可能。Googleは開発者に対し、同SDKを使って、秋のAndroid 6.0 Marshmallow正式公開に向けてアプリケーションを準備するよう呼びかけている。

 Android 6.0 Marshmallowは、決済サービス「Android Pay」を搭載するほか、パーソナルアシスタント「Google Now」の新機能「Now On Tap」を装備する。Now On Tapは、ボタンの長押しで起動し、ユーザーの現在の行動内容を理解してユーザーが次の行動のために必要としている情報を提供する(米CNETの報道)。

 なお、Googleの開発者向けサイトのデータによると、2015年7月28日~8月3日時点でAndroidユーザーの7割以上が「KitKat(Android 4.4)」(39.3%)もしくは「Jelly Bean(Android 4.1~4.3)」(33.6%)を使用しており、「Lollipop(Android 5.x)」の使用率は2割未満(18.1%)にとどまる。

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