UQコミュニケーションズは2015年8月10日、無線データ通信サービス「WiMAX 2+」の周波数帯拡張と、「WiMAX」の縮小の計画について発表した。9月末までにWiMAX 2+が高速で使えるエリアを全国に広めるとしている。

 同社は、基地局における周波数帯の運用変更によって、WiMAX 2+で下り最大110Mビット/秒から同220Mビット/秒への増速と、WiMAXで下り最大40Mビット/秒から同13.3Mビット/秒への減速を実施してきた(関連記事:UQが最大220MbpsのWiMAX 2+開始、4×4MIMO方式で3月に全国一斉エリア化)。

 2月12日から栃木県真岡市周辺で運用変更を始め、全国で順次実施してきたが、9月上旬から、東名阪の都心部や政令指定都市など比較的人口密度が高いエリアにおける運用変更に踏み切る。9月末に全国でWiMAX 2+の増速を完了させる計画だ。

 これによって、9月末までに多くのエリアでWiMAX 2+の通信速度が高速化する一方で、WiMAXは従来の3分の1程度の速度に低速化する。WiMAX 2+で課される速度制限(関連記事:“炎上”受けWiMAX 2+の通信制限を緩和、増速でHD動画見やすく)を回避するためにWiMAXに切り替えて利用する場合も、速度低下を免れられない。

 UQは9月末までに申し込んだ場合の割引料金を設定して、WiMAX 2+非対応の旧端末から最新端末への機種変更を促している。

UQコミュニケーションズの発表資料