データ統合ソフトウエアの米Informaticaは現地時間2015年8月6日、英プライベートエクィティのPermiraとカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)が運営する企業による同社買収が完了したと発表した。また、米Salesforce.comの投資事業Salesforce Venturesと米Microsoftが同買収に参加したことも合わせて明らかにした。

 買収総額は約53億ドルで、Informaticaの株主は1株当たり現金48.75ドルを受け取る。なお、MicrosoftやSalesforceの出資比率については明らかにしていない。Informaticaは同日、NASDAQ市場での取引を終了した。

 Informaticaの会長兼最高経営責任者(CEO)だったSohaib Abbasi氏はCEOを辞し、会長職にとどまる。同社Anil Chakravarthy最高製品責任者が新たにCEO代理を務める。また、米Adobe Systemsの元CEOであるBruce Chizen氏がInformatica取締役会に加わり、特別顧問となる。

 米メディア(Wall Street JournalNew York Times)によると、同買収は今年最大規模のレバレッジドバイアウト(LBO)だという。Informaticaは1993年創業で、2014年の年間売上高は前年比11%増の約10億ドルだった。Microsoftは「Informaticaが非公開企業として新たな成長の段階に進むのを支援できることを嬉しく思う」と述べた。

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