写真●モバイル端末管理サービス「MobileFirst Managed Mobility Services」
写真●モバイル端末管理サービス「MobileFirst Managed Mobility Services」
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 米IBMは現地時間2015年8月5日、企業における米Apple製コンピュータ「Mac」の導入を支援する新サービスを発表した。企業が既存のITインフラに迅速かつ安全にMacを組み込めるようにする。

 IBMは自社におけるMac導入を拡大しており、これにより培った経験を新たなサービスに活かす。社内だけでなく様々な顧客の要望に応じたカスタムベースのMac導入支援も手がけていたが、これを製品化して大規模企業向けモバイル端末管理サービス「MobileFirst Managed Mobility Services」に追加した。

 新サービスは、クラウドベースのSaaSソリューションとして、あるいは顧客のデータセンターでオンプレミスソリューションとして提供する。企業が従業員用のMacを注文すると、設定などが不要な状態で直接従業員のもとにMacが納品される。従業員はすぐにネットワークにアクセスして、電子メールへの接続、業務アプリケーションのダウンロードなどを安全に実行できる。また同サービスでは、職場での使用が認められている個人所有のMacもサポート対象にする。

 AppleとIBMは昨年7月に企業分野における広範な提携を結んで以降、iOS端末向けソリューションの開発や普及促進で協力している(関連記事1関連記事2関連記事3)。今回発表した新サービスは、こうした両社の協業を補完するもので、Apple製品を導入および管理する企業向けの包括的なサービス群の提供を目指すとしている。

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