図●俺のクラウドの関連製品として3種類のセキュリティソフトを販売する(出典:JBCC)
図●俺のクラウドの関連製品として3種類のセキュリティソフトを販売する(出典:JBCC)
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 JBCCは2015年8月4日、AWSなど第三者が提供しているIaaS型クラウドサービスにJBCCの運用サービスをセットにして販売する「俺のクラウド ベースサービス」(以下、俺のクラウド)を強化する関連製品を発表した。具体的には、俺のクラウドと組み合わせて使うことを想定し、3種類のセキュリティソフトを販売開始した()。クラウド上の仮想サーバーを守る用途に向く。

 JBCCがセキュリティソフトを販売する狙いは、俺のクラウドの仮想サーバーを不正アクセスなどから守るという需要に応えることである。セキュリティソフトと俺のクラウドとの間に直接の関係はないが、俺のクラウドのユーザーは、JBCCを介してセキュリティソフトのライセンスを購入したり、JBCCにインストール/設定を依頼できる(インストール/設定は別途料金が必要)。

 以下の3種類のセキュリティソフトを販売する(価格は税別)。

 (1)「Trend Micro Deep Security」(TMDS)は、トレンドマイクロのホスト型ファイアウォールソフトである。不正アクセスや改ざんから仮想サーバーを守る。価格は、サーバー1台当たり月額1万5000円。

 (2)「WisePoint」は、ファルコンシステムコンサルティングのRADIUSユーザー認証サーバーソフトである。画像の順番を選ぶタイプのワンタイムパスワードによって、利便性を落とすことなく認証を強化できる。価格は、最小構成の100ユーザー時に40万円。

 (3)「FinalCode」は、ファイルを暗号化する情報漏えい対策ソフトである。相手に送信した後のデータを遠隔で削除できる。価格は、最小構成の50ユーザー時に258万円。

 前提となる俺のクラウドとは、AWSなどの第三者が提供するIaaS型クラウドサービスを、JBCCを介して、JBCCの運用サービスと組み合わせて購入・契約できるサービス。クラウドを利用するために必要な手続きの代行から、設計、構築、運用までをトータルに支援する。まずAWSを対象にサービスを始め、8月以降に他のクラウドサービスも追加する。

 俺のクラウド(AWSを利用)の価格は、サーバーの最小構成「t2.medium」(vCPUが2、メモリー4Gバイト、ディスク100Gバイト)の場合、Windows Server搭載サーバーが月額1万9800円、Red Hat Enterprise Linux搭載サーバーが月額2万5000円。有料オプションとして、グローバルIPアドレスやドメイン管理代行、仮想サーバーの死活監視や性能監視、VPN接続、バックアップなど各種の運用サービスを利用できる。2016年度までに2000社への販売を目指す。