図1●SDSと汎用PCサーバーの採用によって導入費用や拡張費用を抑えた
図1●SDSと汎用PCサーバーの採用によって導入費用や拡張費用を抑えた
[画像のクリックで拡大表示]
図2●低性能・非ミッションクリティカルな分野を含めて広範囲をカバーする
図2●低性能・非ミッションクリティカルな分野を含めて広範囲をカバーする
[画像のクリックで拡大表示]
写真1●デル、執行役員エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長の町田栄作氏
写真1●デル、執行役員エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長の町田栄作氏
[画像のクリックで拡大表示]

 デルは2015年8月4日、SDS(ソフトウエアデファインドストレージ)技術を活用したストレージアプライアンス(専用機)の新製品「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンスNDシリーズ」の販売を始めたと発表した。これまでアセンテックが企画・販売してきた同種のアプライアンスを、今回デルが自社ブランドに取り込み、デルの検証とサポート込みで提供する。基になるPCサーバーを最新モデルに切り替え、性能や拡張性を高めた。

 NDシリーズは、デルのストレージラインアップを拡充する製品である。SDSと汎用PCサーバーをベースとしたことによって、専用のストレージ装置と比べて初期導入費用や拡張費用を低く抑えられる、としている(図1)。性能や容量などの諸元はハードウエア構成によるが、バックアップ/アーカイブ用途などのように性能や可用性をあまり要求しない用途を含め、広範な用途をカバーする(図2)。

 NDシリーズの商品企画は、アセンテックが2014年8月20日に販売を開始した「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス」をベースにしている(関連記事:アセンテック、Nexenta採用のPCサーバーベースのストレージ)。今回これを、日本のデルが自社ブランドに取り込んだ形である。従来のアプライアンスとの違いについてデルで執行役員エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長を務める町田栄作氏(写真1)は、「デルがみずから検証してサポートすること」と説明。「オープンソースをベースにしたSDSを載せているが、これまでのOEM製品と同様のサポートを提供する」(町田氏)。