米Microsoftは現地時間2015年8月3日、営業支援のゲーミフィケーションプラットフォーム「FantasySalesTeam」の開発元である米Incent Gamesを買収したと発表した。買収額などの条件については明らかにしていない。Microsoftは同買収によりCRMソリューションの強化を図る。

 Incent Gamesは2012年創業の非公開企業で、テキサス州オースチンに本社を置いている。FantasySalesTeamは、ゲーミフィケーションとファンタジースポーツを組み合わせ、営業部門が効果的なインセンティブプログラムを展開できるようにする。営業マネージャーは、営業担当者をスポーツチームのプレーヤーに設定し、成績によってポジションを決め、結果に応じて表彰する。個々のモチベーションを維持しつつ、チームのコラボレーションと生産性を高め、結果的に業績向上と事業成長につなげられるとしている。

 Microsoftは、数カ月以内にFantasySalesTeamを自社のCRM製品「Dynamics CRM」に統合し、顧客に提供する。また、他社のCRM製品とFantasySalesTeamを組み合わせて使用している顧客に対するサポートも継続する。

 Dynamics CRM部門担当コーポレートバイスプレジデントのBob Stutz氏は、「我々は、優れたソリューションを顧客に提供するだけでなく、顧客がひときわ成功を収めるよう支援することにも引き続き焦点を当てる」と述べた。

 米TechCrunchの報道によると、米Hewlett-Packard(HP)、ドイツSiemens、フランスMichelin、米Comcast、米LionbridgeなどがFantasySalesTeamを採用している。Incent Gamesはこれまで、米ATX Seed Ventures、米Central Texas Angel Network、米Marvel Venture Partnersなどから140万ドルの出資を受けている。

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