米Facebookがイベントに関するリアルタイムのコンテンツをフィード配信する新サービスをテストしていると、複数の米メディア(Wall Street JournalThe VergePCMagなど)が報じている。

 新サービスのテストでは、米イリノイ州シカゴで現地時間2015年7月31日~8月2日に開催される音楽フェスティバル「Lollapalooza」からの写真やアップデートを米国ユーザーに配信する。現地に行けないユーザーでも、フェスティバル出演者による画像やアップデート、現地で参加している友達が共有した写真や投稿、Facebook内のLollapalooza公式ページで上位に表示されたコンテンツなどをまとめて受け取れる。

 新機能は、Facebookが今年1月に提供を開始した「Place Tips(スポット情報)」機能を拡張するもの。Place Tipsは、ユーザーが現在いる場所と関連性の高い情報をカード形式で表示する。例えば、現在地にまつわる友達の投稿や写真、その場所にある店舗がFacebook内の公式ページで提供している情報などに手軽にアクセスできる。

 今回、Lollapaloozaとの協力によるテストでは、現在地が離れていてもPlace Tipsを利用できるようにした。FacebookはWall Street Journalの取材に対し、「人々がその場にいなくても、イベントに参加している感覚を味わえるようにするために試している様々な方法の1つ」と述べた。

 リアルタイムのコンテンツを配信する機能については、各ソーシャルメディアが注力している。米Twitterは、ログインしなくても話題のコンテンツにアクセスできる新機能の開発プロジェクト「Project Lightning」を進めていると報じられた(関連記事:Twitter、非ユーザーも話題のイベントを追跡できる新機能を開発中か)。また米Snapchatは、同一のイベント開催場所にいるユーザー同士が画像を投稿しあえる「Our Story」を昨年より提供している。