韓国Samsung Electronicsは現地時間2015年7月30日、同年第2四半期(2015年4~6月)の決算を発表した。韓国採択国際会計基準(K-IFRS)に基づいた連結決算は、売上高が前年同期比7%減の48兆5400億ウオン、営業利益が同4%減の6兆9000億で、同社が7月7日に発表した業績見通し(関連記事:SamsungのQ2業績見通し、7四半期連続の営業減益となる見込み)と一致した。純利益は5兆7500億ウオンで、同8%減少した。

 2015年第1四半期(1~3月)と比べた場合、売上高は3%増、純利益は24%増、営業利益は15%増となり、成長の大部分は半導体事業がけん引したという。中でもメモリー製品とモバイルアプリケーションプロセッサが好調だった。

 部門別の業績を見ると、モバイル端末とネットワーク製品を扱うIT & Mobile Communications(IM)部門は、売上高が26兆600億ウオンで前年同期比8%減少し、前期をわずかに1%上回った。

 そのうちモバイル事業は25兆5000億ウオンで前年同期比7%減、前期比2%増だった。フラッグシップ機「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」を投入したものの、中~下位モデルの需要低迷による全体的な出荷減少と、新製品投入のマーケティング費用拡大などにより、利益改善は限定的なものにとどまった。

 半導体事業とディスプレイパネル事業を含むDevice Solutions(DS)部門は売上高が17兆7800億ウオンで、前年同期比10%増、前期比4%増だった。半導体事業は、前年同期比15%増、前期比10%増の11兆2900億ウオンだった。

 テレビやデジタル器機を手がけるCE部門は、売上高が11兆2000億ウオンで、前年同期比14%減少したが、前期からは9%増加した。

 同社は2015年後半のモバイル事業に関して「困難な状況に直面する」と見ているが、Galaxy S6およびS6 edgeの価格調整と、より大画面の新モデル投入により、ハイエンド機の販売増加を維持すると述べた。また、S6 edgeの供給問題は解決しているとし、新たな中~下位モデルをリリースするとともに引き続き支出の効率化に取り組むと説明した。第3四半期は、スマートフォン全体の出荷台数は前期から増加する見込みだが、タブレット端末は前期と同様の水準と予測している。

[発表資料(プレスリリース)]
[発表資料(プレゼンテーション)]