NTTPCコミュニケーションズは2015年7月29日、Office 365とMicrosoft Azure向けの付加価値サービス群「NTTPCマイクロソフト連携サービス」を発表した。Office365のメールセキュリティを強化したり、AzureをDR(災害復旧)用のストレージとして活用したり、といったことが容易に実現できるという。二つの既存サービスと四つの新サービスで構成し、新サービスは7月29日から順次開始する。(図)。
新サービスおよび今回機能を強化したサービスは四つある。Office 365向けは、(1)「Mail Luck! for Office 365」(メールセキュリティ)と(2)「フェデレーションサービス」(SSO)の二つ。Azure向けは、(3)「DR対応ストレージ」(Azureをバックアップストレージ化)と(4)「マネージドクラウド」(Azureのトータル運用保守)の二つである。
これらのうち(1)のMail Luck! for Office 365では、メールを安全に使うための機能群を提供。誤送信対策、添付ファイルの暗号化、添付ファイルをダウンロードURLに変換、メールのアーカイブ保存、などが可能。同サービス自体は既存サービスだが、今回新たに新機能としてOffice 365のメーリングリストのメンバー管理機能を強化し、システム管理者以外の一般ユーザーにメンバー管理を委譲できるようにした。これにより、メンバーの追加や変更が利用者自身で可能になる。
同サービスの価格(税別)は、メールセキュリティのMail Luck! for Office 365の場合で初期費用が10万円から、月額費用が1ユーザー当たり100円から。
(3)のDR対応ストレージは、バックアップデータやアクセス頻度が低いデータをAzureなどの外部クラウドストレージに格納する機能を備えたストレージ装置「StorSimple」をクラウド型ストレージの形態で提供するサービスである。このサービスを利用すると、災害復旧時に利用するバックアップデータをAzure上に容易に用意しておける。StorSimpleに対してデータを書き込むと、バックエンドでAzure(東日本と西日本の2カ所)にデータを冗長化して保存する。
既存のサービスは二つある。(5)「スマートUI」は、スマートデバイスから安全にメールやWebにアクセスできるようにするサービスである。専用アプリケーションを介したメールの閲覧/送信と、セキュアブラウザーを介したWebアクセスができる。ログイン認証(2要素認証)機能も提供する。(6)「インタークラウドネットワーク」は、社内LANとクラウドを閉域網で接続するサービスである。
サービスの名称 | サービスの概要 | 提供開始日 |
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■Office 365向けソリューションサービス | ||
Mail Luck! for Office 365 | メールセキュリティ | 2015年7月29日 |
フェデレーションサービス | SSO(シングルサインオン) | 2015年8月31日 |
スマートUI | スマートデバイス向けリモートアクセス | 2014年1月29日 |
■Azure向けソリューションサービス | ||
DR対応ストレージ | AzureをDRストレージにできる階層型ストレージ | 2015年8月31日 |
マネージドクラウド | Azureのトータル運用保守サービス | 2015年8月31日 |
インタークラウドネットワーク | 社内LANとクラウドを閉域網で接続するサービス | 2015年3月2日 |