様々な米IT大手が職場における多様化に取り組む中、米Facebookは現地時間2015年7月28日、同社の多様化トレーニングの一部を公開すると発表した。新たに設けたサイト「Facebook Managing Bias」から同社トレーニングコースのコンテンツにアクセスできる。

 Facebookは、職場において偏った先入観を矯正することにより、いっそう強力で多様な企業を作り上げ、業績をさらに高めることができるとし、主要な研究者と協力して社内トレーニングコースを開発した。トレーニングコースはケーススタディやワークショップ、プレゼンテーションで構成され、人々が無意識の偏見に気づいたり、職場での偏見を阻止あるいは矯正したりできるよう支援する。

 Facebookの説明によると、同社のトレーニングを社外と共有してはどうかとの提案が多く寄せられたため、トレーニングコースのうちプレゼンテーションのパートを公開することを決定したという。

 Facebook Managing Biasサイトでは、様々なタイプの偏見について説明するビデオを配信するほか、自身が無意識に抱いている偏見を認識したり、自社のトレーニングに活用したりするためのドキュメントやスライドなども提供する。

 Facebookが6月に公表した多様性に関するデータによると、同社従業員の68%が男性で、技術系従業員に限ってみると男性の割合は84%にのぼる。人種構成では、従業員の半数以上を白人が占めている(米CNETの報道)。

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