米Twitterは現地時間2015年7月28日、同年第2四半期(2015年4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比61%増の5億200万ドルで従来見通しを上回った。同社は4月時点で第2四半期の売上高を4億7000万〜4億8500万ドルの範囲と予測していた。

 会計原則(GAAP)ベースの純損失は1億3700万ドル(1株当たり0.21ドル)で、前年同期の1億4500万ドル(同0.24ドル)から赤字が縮小した。1億7500万ドルの株式報酬費用など特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純損益は4900万ドル(1株当たり0.07ドル)の黒字となる。

 アナリストの予想平均は、売上高が4億8130万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益は0.04ドルだった(米Wall Street Journalの報道)。

 売上高の内訳は、広告収入が前年同期比63%増の4億5200万ドルで、そのうち88%をモバイル広告が占めた。データライセンシング収入は同44%増の5000万ドルだった。

 地域別では、米国の売上高が前年同期比53%増の3億2100万ドル、米国外の売上高が同78%増の1億8100万ドルだった。

 平均月間アクティブユーザー(MAU)は3億1600万人で、前年同期から15%増加、前期と比べ3%増加した。モバイルからのアクセスはMAU全体の約80%にのぼる。Webやアプリケーションを使わずモバイルメッセージングサービスからアクセスする「SMS Fast Followers」を除くと、MAUは前年同期比12%増、前期比1%増の3億400万人となる。

 暫定最高経営責任者(CEO)のJack Dorsey氏は「第2四半期の業績は、収益化が順調に進んでいることを示している。しかし我々は視聴者の成長には満足していない。当社の可能性を最大限実現するために、より規律のある遂行、Twitterの価値をより早く提供するためのサービスの簡素化、その価値を伝達するより良い手段において改善を図る必要がある」と述べた。

 Twitterは今後の見通しとして、2015年第3四半期(2015年7〜9月)の売上高を5億4500万〜5億6000万ドルの範囲と予測した。2015年通年の売上高予測は、4月時点の21億7000万〜22億7000万ドルから22億〜22億7000万ドルの範囲へと下限を引き上げた。

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