中国検索大手のBaidu(百度)は現地時間2015年7月27日、同年第2四半期(2015年4~6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比38.3%増の165億7500万人民元となり、そのうちモバイルによる売上高が50%を占めた。

 営業利益は前年同期比2.5%減の34億7000万人民元、純利益は同3.3%増の36億6200万人民元だった。米国預託株式(ADS)の希薄化後1株当たり利益は10.19人民元で、前年同期の10.09人民元から拡大した。

 売上高はアナリスト予測の165億7000万人民元を超えたものの、1株当たり利益は予測の10.58人民元に届かなかった(英Reutersの報道)。

 オンラインマーケティングによる売上高は162億2700万人民元で前年同期比37.1%増加。アクティブな顧客数は同20.9%増の約59万件で、1件当たりの売上高は同13.2%増の約2万7400人民元だった。提携パートナーに支払った手数料(TAC)は21億1200万人民元で、総売上高に対する割合は12.7%だった。

 第2四半期は研究開発費と販売および一般管理費が大幅に増加した。研究開発費は前年同期比56.2%増の27億1300万人民元。販売および一般管理費は同81.0%増の38億9000万人民元で、主にオンラインとオフラインの連係強化(O2O:online to offline)への投資が拡大した。

 2015年第3四半期(7~9月)の業績見通しについては、売上高が181億7000万~185億8000万人民元の範囲で、前年同期比34.4~37.4%増加すると見込んでいる。

 アナリストらは第3四半期の売上高を187億9000万人民元と予測しており、Baiduが弱気な見通しを示したことから、同社ADSの価格は時間外取引で一時9.5%安の178.86ドルに下落した(米Bloombergの報道)。

[発表資料へ]