中国の警察当局が米Appleのスマートフォン「iPhone」の偽造品を製造する工場を摘発していたことが分かったと、複数の海外メディア(英Reuters、米Wall Street Journal、米PCWorldなど)が報じた。
中国の北京市公安局が、現地時間2015年7月26日にソーシャルメディア「Weibo(微博)」に投稿した声明によると、同局は5月に偽造品生産工場を家宅捜索し、1400台の偽造端末と大量のアクセサリーを押収。主犯格の夫婦を含む9人を逮捕した。
北京郊外の同工場はガジェット修理店を装い、6本の生産ラインで偽造iPhoneを組み立てていた。数百人の従業員を雇用し、1月以降4万1000台以上を輸出用に生産した。これら製品は総額1億2000万人民元(約1940万ドル)に相当し、ここ数年で摘発された海賊行為では最大規模の1つと言える。
偽造iPhoneの輸出先は不明だが、米国で偽造品が押収された情報により家宅捜索が行われたことを北京当局が明らかにしていることから、一部は米国に輸出されたと見られる。