写真●EPONシステム局側装置「FSU7100」
写真●EPONシステム局側装置「FSU7100」
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 新居浜市などでケーブルテレビ事業を展開するハートネットワークと住友電気工業(住友電工)は2015年7月27日、ハートネットワークが住友電工の10G-EPON(伝送速度10Gbpsの光加入者ネットワーク)システムを採用し、10Gbps通信サービスの商用化に向けたネットワークを構築すると発表した。

 ハートネットワークはこれまで光ファイバーケーブルと同軸ケーブルを使用したHFCもしくはFTTCでのネットワーク構築を行ってきた。行政や企業向けなどを除く一般顧客向けの自社インフラ網でのFTTHサービスは、この10Gネットワークの提供が初めてとなる。

 今回の10G-EPONシステムは、局側装置「FSU7100」(写真)に10G-EPON用回線カードを搭載し、加入者側端末と接続する。これにより、10Gbpsの通信サービスを実現する仕組みである。

 ハートネットワークと住友電工は、10G-EPONシステムの強みとして、(1)CATV用FTTHで主流となりつつあるEPONを採用、(2)国内ユーザーの厳しい品質要件とセキュリティー要件に対応、(3)信頼性の高い製品開発――の三つを挙げている。

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