博報堂DYメディアパートナーズと博報堂DYホールディングスは2015年7月23日、テレビCMとオンライン動画広告をかけ合せた広告効果予測プラニングツールの「TVPlus Simulator」の機能をアップデートし、新ツールの「TVCross Simulator」として新たに提供を開始すると発表した。

 TVCross Simulatorでは、テレビCMの出稿パターンやターゲット(性別や年齢など)、業種といった10種類以上のパラメーターを設定することで、キャンペーンの「ターゲットリーチ効率」や「広告認知率」などの向上に向けて、テレビCMとオンライン動画広告をかけあわせた出稿パターンをシミュレーションできる。ターゲットリーチや広告認知に加えて、「テレビCMとオンライン動画広告の複合接触による商品への意識変容」の視点から、商品認知や商品興味関心、商品好意、商品関与意向、商品購入利用意向などの広告指標についてもシミュレーションを可能としている。より広告効果を高める出稿提案を行うことができるという。

 広告料金など実際の広告メニュー(出稿条件)に基づくプラニングと広告主の過去出稿実績を組み込んだカスタマイズシミュレーションにも対応する。今回の機能アップデートにより、放送局ごとのテレビCMの出稿パターンや出稿時点データもインプットデータとして加えることを可能にした。テレビCMのオンエアタイミングまで考慮した、より精緻なシミュレーションを実現したという。

 TVCross Simulatorは、博報堂DYメディアパートナーズのテレビCMの運用実績と、グーグルやヤフー、ビデオリサーチインタラクティブと共に行ったクロスメディアキャンペーンの調査結果をベースに構築した。

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