米Amazon.comは現地時間2015年7月16日、会員制プログラム「Amazon Prime」の加入者向けに7月15日に開催したセール「Prime Day」における注文数が、昨年のブラックフライデー(感謝祭である11月第4木曜日の翌金曜日)の注文数を上回ったと発表した。

 Amazon.comによると、Prime Dayを実施した地域で販売されたアイテム総数は3440万個にのぼり、これは1秒あたり398個に相当し、2014年ブラックフライデーの記録を突破した。1年前の同じ日と比べ266%増、昨年ブラックフライデーと比べ18%増となる。

 米国では同社のスティック型映像配信端末「Fire TV Stick」が1時間に数万個売れ、「Fire」タブレット端末の販売台数も昨年ブラックフライデーを超えたという。

 Amazon.comのデバイスを除いて各国で最も売れたアイテムを見ると、米国ではヒット映画「Lord of the Rings」のDVDボックスセット、英国は中国Lenovo(聯想集団)の10.1インチノートパソコン、日本はグリーンスムージーミックスだった。

 また、年会費99ドルのAmazon Primeに新たに登録した人数も、1日当たりの新規加入者数として同社史上最高となった。これらの成功を受け、Amazon.comは今後もPrime Dayを開催する意向を明らかにした。

 Amazon.comがPrime Dayの成功を強調する一方で、ソーシャルメディア上では「たいして値引きされていない」「品ぞろえが薄い」「すぐに売り切れになった」といった不満の声も聞かれた(英Reuters米Forbesの報道)。

[発表資料へ]