NTTドコモ取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏(左)と、Sansan代表取締役社長の寺田親弘氏(右)
NTTドコモ取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏(左)と、Sansan代表取締役社長の寺田親弘氏(右)
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Sansanのアプリをプリインストールした法人向けスマートフォン
Sansanのアプリをプリインストールした法人向けスマートフォン
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 NTTドコモとクラウド型名刺管理サービスのSansan(関連記事:IT×人力の名刺管理で世界へ)は2015年7月16日、法人分野で業務提携したことを発表した(写真1)。ドコモの中小・中堅企業向けクラウドサービス「ビジネスプラス」でSansanのサービスを提供する。

 ビジネスプラスは、スマートフォンやタブレット向けの業務管理やWeb会議などのサービス。7月16日よりSansanのサービスが加わることで、ビジネスプラスで提供するサービス数は45種類になる。

 ビジネスプラスで提供するSansanのサービスは、法人向けスマートフォン用に機能を絞り込んだ「Sansan スマートフォンプラン ストレージPack」。PCでも使える通常プランが1ユーザー当たり月額3500円からなのに対し、1契約につき月額1万円で利用人数の制限はなく、5000枚まで名刺を登録できる。

 利用促進策の一つとして、ドコモが販売する法人向けスマートフォンにSansanのアプリをプリインストールして提供する(写真2)。2015年秋には同じくビジネスプラスで提供しているネットワーク電話帳サービスや内線電話サービスとSansanを連携させ、社内外の電話帳を一元管理できるサービスを投入予定だ。

 Sansan代表取締役社長の寺田親弘氏は、「現在は首都圏の顧客が9割だが、全国に営業拠点やショップを持つNTTドコモとの提携で顧客拡大を加速したい」と語る。Sansanの導入企業は現在、3000社を超える。今回の提携により、2017年度末までに新たに3000社への導入を目指す。

 NTTドコモ 取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏は、今回の提携により「法人分野でのフィーチャーフォン(従来型携帯電話)からスマートフォンへの移行を促進したい」と述べた。ビジネスプラスは2015年6月15日時点で2500社、25万ユーザーが利用しているという。Sansanなどとの提携により、2017年度末までに1万社、100万ユーザーへの利用拡大を目指す。