写真●刷新されたiPod touch
写真●刷新されたiPod touch
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 米Appleは現地時間2015年7月15日、携帯型デジタルメディアプレーヤー「iPod touch」の新機種を発表した。「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」と同様の「A8」プロセッサと「M8」コプロセッサ、800万画素の「iSight」カメラを搭載する。同社が新たに開始した音楽配信サービス「Apple Music」を利用できる。

 新しいiPod touchは、従来と同じ4インチの「Retina」ディスプレイ(解像度は1136×640ドット)を搭載し、OSは「iOS 8」を採用する。A8とM8チップにより、グラフィックス性能は従来の10倍高く、より優れたフィットネス計測機能を提供するとしている。

 iSightカメラでスローモーション、バースト、タイムラプスといった機能を利用でき、「FaceTime HD」カメラもバーストモードを追加するなど強化を図った。両カメラとも顔検出機能を改善した。

 バッテリー寿命は音楽再生なら最大連続40時間、ビデオ再生なら最大連続8時間。IEEE 802.11acをサポートし、従来の3倍のWi-Fi速度を提供する。

 「Music」アプリケーションから、6月末に開始したばかりのApple Musicにアクセスできる。Apple Musicの利用料は月額9.99ドルで、最初の3カ月間は無料で試せる(関連記事:「Apple Music」がスタート、日本では月額980円、3カ月無料)。

 新iPod touchの希望小売価格は、16Gバイトモデルが199ドル(日本では税別2万4800円)、32Gバイトモデルが249ドル(同2万9800円)、64Gバイトモデルが299ドル(同3万6800円)、128Gバイトモデルが399ドル(同4万8800円)。いずれもすでに販売している。

 カラーはスペースグレイ、シルバー、ゴールド、ピンク、ブルーの5色と、限定カラー「(PRODUCT)RED」も用意する。「iPod shuffle」および「iPod nano」も同様のカラー展開となる。

 iPod touchの新機種投入については、iPhoneや「iPad」「iPad mini」より小型のため小さい手でも扱いやすく、様々なアプリケーションやゲームにアクセスでき、値段も約200ドルからと手頃であることから、子供をターゲットにしていると一部米メディア(WIREDFortuneなど)は指摘している。

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