ハウステンボスは2015年7月15日、人間の代わりにロボットを使うことで人件費を大幅に抑えた「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル」の完成お披露目記者会見を開いた。会見にはハウステンボスの澤田秀雄社長のほか、佐世保市長の朝長則男氏などが出席した(写真1)。

写真1●ホテルの前でテープカット。右から2番目がハウステンボスの澤田秀雄社長。中央が佐世保市長の朝長則男氏
写真1●ホテルの前でテープカット。右から2番目がハウステンボスの澤田秀雄社長。中央が佐世保市長の朝長則男氏
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 変なホテルは、人件費、建設費、光熱費の三つを抑制する工夫を凝らした「世界初のローコストホテル」(ハウステンボスの澤田社長)である。最もコストのかかる人件費を通常の4分の1程度に抑えるため、フロントやポーター、清掃などの業務にロボットを配置した(写真2)。プロジェクトには約3年を費やしたという。

写真2●ロボットがチェックイン・チェックアウト業務を担当する
写真2●ロボットがチェックイン・チェックアウト業務を担当する
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 世界初とされるホテルに対する関心が高いのか、海外からも多くのメディアが訪れた(写真3)。「目指すは、世界で最も生産性の高いホテル。このホテルはロボット技術の発展とともに進化し続ける。今後は、変なホテルを世界に展開し、5~10年後にはローコストホテル(LCH)の時代が来ることを望んでいる」。澤田社長はこう話す。

写真3●海外メディアのインタビューを受ける澤田社長
写真3●海外メディアのインタビューを受ける澤田社長
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 ホテルの外観だけを見ると、特に変わった様子は感じられない。だが、中身はロボットだらけで、ほかとは明らかに違う変なホテル。開業時期は2015年7月17日である。