フィンランドのNokiaは、携帯電話市場に再参入する意向があるようだと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal米CNETなど)が現地時間2015年7月14日に報じた。

 同社の技術ライセンス事業であるNokia Technologiesの広報担当者Robert Morlino氏が、13日の遅い時間に公式ブログへの投稿で意向を明かしたという。Nokiaの携帯電話市場再参入計画の噂については、これまで数カ月にわたりメディアが報じてきたが、同社がこれに回答するのは初めて。ただしMorlino氏はブログの中で、「それは複雑だ、というのが我々の答えだ」とも述べている。

 報道によると、Nokiaはモバイル機器市場に再参入する計画だが、これまでの事業形態とは異なり、メーカーに対し機器の設計案やブランド戦略を提供する「ブランドライセンシング」というアプローチをとる。Nokiaのパートナー企業となるメーカーは、それに基づき機器の製造、販売、マーケティング、顧客サポートを手がけることになると、CNETは伝えている。

 Morlino氏はブログで、「我々は今後、大仕事を引き受けてくれ、我々と密接に連携し、共に素晴らしい製品を提供することができる適切なパートナーを探す」と述べている。ただし米Microsoftとの契約があるため、「(パートナー契約を結ぶのは)最も早くて2016年第4四半期になる。それ以前に我々が携帯電話市場に戻ることはないと言ってよいだろう」とも述べている(関連記事:Microsoft、携帯電話部門を中心に最大7800人を削減へ)。