インフォアジャパンは2015年7月14日、食品飲料業界向けのSaaS型クラウドERP「Infor CloudSuite Food & Beverage」を日本市場で提供開始した。システムはAWS(Amazon Web Services)のIaaSクラウド上に構築し、これを月額制で提供する。価格(税別)は1ユーザー当たり月額約2万3000円から。
飲料など流体の原料を扱うプロセス製造業に特化したクラウドERPである。業界向けの機能とクラウドによる拡張性によって、品質保持期限の短期化や材料の変動といった食品飲料業界ならではのニーズに柔軟に対応するという。
製造業向けの主要な基幹系機能に加えて、分単位までドリルダウンできる需要予測や、消費期限管理、製品レシピ管理など、食品飲料業界向けの主要機能を備える(表)。
需要予測 |
消費期限管理 |
製品レシピ、力価設定や逆展開BOM |
ロットトレース |
日別製造スケジューリング |
チーズや食肉等の「計り売り」に対応する不定貫管理 |
品質管理 |
同社はこれまで、業界別のSaaS型ERPとして、「自動車業界向け」「製造業向け」「中小企業向け」「ファッション業界向け」の四つを提供してきた。今回これに食品飲料業界向けを追加した。同じくプロセス製造業に強みを持つオンプレミスのERPパッケージ「Infor LX」からの乗り換えを推し進める。