博報堂DYメディアパートナーズは2015年7月14日、テレビや新聞、雑誌、ラジオ、インターネットメディアなどメディア企業およびコンテンツホルダーを対象に動画事業に必要な機能をワンストップで提供し、動画ビジネスの展開を可能にする「動画ビジネスマネジメントシステムVMS(Video Business Management System)」を開発、サービスを始めると発表した。

 動画配信市場への関心が高まる中、メディア企業・コンテンツホルダーにとって動画配信サービスへの参入は初期コストがかかり、「容易に実施に踏み出せない現状がある」とする。VMSを導入することで、「初期コストをかけずに動画配信を開始し、動画広告収益の創造に積極的に取り組むことが可能になる」という。

 VMSではあらかじめ用意されている汎用的なデザインテンプレートを選択して基本情報を入力することでオリジナルの動画サイトを簡単に構築できる。また、動画サーバーや広告サーバーの提供、物販/Eコマース連携、DMP(データマネジメントプラットフォーム)連携などの機能を通して、ビジネスの領域拡張を可能とする。

 このほか、VMS導入済みのメディアサイトを複数ネットワーク化した横断的なコンテンツ配信や、広告主のオウンドメディアへのコンテンツ提供の推進、地域自治体との連携による地域コンテンツ拡充など、動画コンテンツの価値を最大化して、動画を中心に継続的に収益をもたらす好循環なビジネスモデルの構築を目指す。

 既に、静岡朝日テレビの「ピンクスCHANNEL」および南海放送の「南海放送オンデマンド」で同システムが導入されている。この他のメディア企業・コンテンツホルダーも随時導入予定という。