ブラザー工業とブラザー販売は2015年7月13日、ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)「AiRScouter(エアスカウター)」の新モデルを発表した(写真1)。同日開催した説明会でブラザー工業の松本有美夫常務執行役員は「使いやすい、見やすい、つながりやすい」と新モデルの特徴を説明。製造や医療の現場に向けて、海外市場も含めて3年間で3万台販売するとした。

写真1●エアスカウターの新モデル
写真1●エアスカウターの新モデル
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 ブラザーが今回発表したのは2モデル。製造業の現場利用などを想定した汎用モデル「WD-200A」と、主に医療用途に向けた「WD-250A」だ(関連記事:ブラザー、ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter」新モデル)。2012年に発売した前モデルは両眼シースルーのメガネ型だったが、新モデルはデザインを一新。ヘッドバンドを使って頭部に固定する仕様にした(写真2)。

写真2●エアスカウターのヘッドバンドとディスプレイ部分
写真2●エアスカウターのヘッドバンドとディスプレイ部分
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 「メガネ型から脱却したのは、現場に最適な形で利用できるようにするため」(ブラザー工業の松本有美夫常務執行役員、写真3)。新しいデザインは、作業中にディスプレイの位置を自由に変えられる。例えば、作業中に映像を見ないときは、ディスプレイ部分を跳ね上げて本来の視界を確保できる。また、メガネを着けたままでもエアスカウターを利用できる。

写真3●ブラザー工業の松本勇美夫常務執行役員
写真3●ブラザー工業の松本勇美夫常務執行役員
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