写真●プレゼンを行う小林社長
写真●プレゼンを行う小林社長
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 ディズニー系列のBS放送チャンネルである「Dlife」を運営する「ブロードキャスト・サテライト・ディズニー」は2015年7月13日に、記者懇談会である「Dlife 第1回メディアランチョン」を開催した。

 代表取締役社長の小林信一氏(写真)は、「2015年1月にDlifeの番組を見逃し視聴できるアプリの提供を開始した。BS放送で2015年4月に導入された機械式調査のデータを利用できる体制も整えた」と最近の取り組みを報告した。さらに「一人前の放送局として実施すべきことをする段階であるフェーズ1は終わった。フェーズ2に移行し、あらゆるものを使ってメディア戦国時代の荒波に乗り出していく」と意欲を見せた。

 今後、重点戦略として、ターゲット層で数字を取るための「編成の強化」、マルチスクリーンのさらなる訴求である「デジタル展開の拡大と収益化」、ここだけのディズニーコンテンツやディズニー情報を提供する「Deep Disney」――の三つを展開する。重点戦略の一つである「Deep Disney」について小林社長は、「当社はディズニーという世界的なコンテンツ会社のグループ会社。ここでしか見られないディズニーのコンテンツやディズニーの情報をふんだんに取り扱って、メディアとして力を付けていきたい」とした。

 今回の会合では、BS機械式世帯数調査の結果を基に、2015年4月から同年6月におけるDlifeの接触状況を報告した。時間帯別の接触状況を見ると、22時台の接触世帯数が最も高かった。第2位は21時台、第3位は17時台だった。小林社長は、「他のBS放送局に比べて少し遅い時間にピークが来ている点がDlifeの特徴」「23時以降はBS放送の視聴少なくなる時間だが、深夜の1時や2時にも視聴者が付いている。一般にBS放送の主な視聴者層は50歳以上の男女だが、Dlifeはもう少し若い層が見ているのではないか」などと述べた。

 無料の民間BS放送8局の接触世帯数全体にDlifeの接触世帯数が占める割合である接触率占有率も年齢層別に示した。2015年4月から6月におけるF1(20~34歳女性)のDlife接触率占有率(19~26時)は20%、F2(35~49歳女性)では29%だった。Dlifeが集中的にディズニーアニメなどを編成する16~19時における4~12歳男女の接触率占有率は50%だった。小林社長は、「我々は個人のターゲット視聴で勝負するメディア。F1やF2、キッズに支持されるチャンネルになりたいし、今のところそういう視聴データが出ている」とした。

■変更履歴
記事公開時、会社名に誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/07/13 21:37]