Galaxy NoteのWebサイト
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 韓国Samsung Electronicsは大画面スマートフォン「Galaxy Note」の次期モデルを2015年9月に発表するとみられていたが、8月半ばに繰り上げる計画だと米Wall Street Journal/TechCrunch/AllThingsD/Reuters/Financial Times英Reutersが伝えている。スマートフォンの販売回復を図るSamsungが、例年9月に行われる米Appleの「iPhone」新モデルの発表に先んじるためという。

 Samsungは、初代Galaxy Noteを2011年9月にドイツのベルリンで開催された家電製品の国際見本市「IFA」で発表して以降、IFAを新たなGalaxy Note発表の場としてきた。同社は2月にスマートフォンのフラッグシップ機を発表しており、2月に「Galaxy S」、9月にGalaxy Noteというペースを保っていた。

 スマートフォンの大画面志向の高まりの中でGalaxy Noteは人気を博してきたが、2014年9月にAppleがこれまでより大きい画面の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」をリリースした。しかもSamsungの「Galaxy Note 4」より6日後の発表で、Galaxy Note 4より数週間早く発売した(関連記事:Appleの「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」、予約初日で400万台突破)。

 Samsungは昨年の経験から、8月半ばに「Galaxy Note 5」の発表イベントを行う計画という。AppleがiPhoneの新モデルを発表すれば、メディアの話題や消費者の関心を数週間iPhoneが独占する可能性が高いが、前倒しにすることでGalaxy Noteをアピールする余裕ができる。発表イベントは米国の主要都市で行う意向だが、場所はまだ決定していないという。

 米The Vergeは、SamsungがGalaxy Note 5を8月に発表し、9月のIFAでは主要な話題に据え、iPhone新モデルとほぼ同じ9月にリリースすると見ている。

 Samsungは、2011年からスマートフォン市場で首位に立っていたが、2014年に入って成長が鈍化し、2014年第4四半期は米Appleに1位の座を譲った(関連記事:2014年Q4の世界スマホ販売、AppleがSamsungを抜いて1位に)。

 Samsungが先日発表した2015年第2四半期の業績見通しは営業利益が6兆9000億ウオンと、減益幅が改善する見込みであるものの、市場予測を下回っている(関連記事:SamsungのQ2業績見通し、7四半期連続の営業減益となる見込み