米New York Stock Exchange(NYSE)では現地時間2015年7月8日、システム障害が発生し、一時すべての取引が行えない状態に陥った。技術的な不具合が原因としている。

 NYSEのステータス履歴によると、NYSEは東部時間7月8日午前11時04分(日本時間7月9日午前0時04分)に不具合を確認し調査を開始。同日午前11時32分(同午前0時32分)にすべての取引を停止した。4時間近く取引ができない状態が続き、同日午後3時10分(同午前4時10分)に取引を再開した。

 NYSEは復旧作業を進める中で、「Twitter」の公式アカウントから「サイバー攻撃を受けた結果ではなく内部の技術的な問題によるもの」と発表し、「我々の技術的問題から多くのトラブルが発生するのを避けるために取引を停止した」と説明。午後3時13分に取引再開をツイートした。

 NYSEのシステム障害については米当局者も「悪意による行為であることを示す兆候はない」との見解を示している(米New York Timesの報道)。

 米国ではこの日、米United Airlinesがコンピュータ障害によりフライトに遅延が発生し、米Wall Street Journalのサイトは一時アクセスできない状態になった。米当局は、いずれも技術的な問題が原因と見ている(米Los Angeles Times)。