米Googleは現地時間2015年7月7日、自動運転車開発プロジェクトにおけるテスト走行を米テキサス州オースチンの公道でも開始したことを明らかにした。トヨタ自動車の「Lexus RX450h」に専用ソフトウエアやセンサーを搭載した車両を使用する。

 Googleは同プロジェクトを2009年に開始し、Lexusなどをベースにした試験車両を使って、主に米カリフォルニア州マウンテンビューでテスト走行を実施していた。6月下旬には、同地域で自社開発の最新プロトタイプによる公道テストを開始している(関連記事:Google、自社開発の自動運転プロトタイプ車、公道テストを開始)。

 オースチンにもテスト走行を拡大したことについて同社は、様々な運転環境、交通パターン、道路状況におけるソフトウエアの実験データを得るためと説明。また、異なるコミュニティーの自動運転車に対する反応についても情報を収集したいとしている。

 すでに試験車両1台がオースチンの公道を走っており、今週末にもう1台追加する予定。テスト走行では、万が一の事態に備えてドライバーが乗車し、必要なときに操作する。

 なお、Googleが公開した月間レポート(PDF文書)によると、6月にマウンテンビューで同社の自動運転車が遭遇した事故は2件。いずれも相手車両に後ろから追突されたもので、けが人はなかったという。

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