韓国Samsung Electronicsは現地時間2015年7月7日、同年第2四半期の業績見通しを発表した。第2四半期初めにフラッグシップ機を投入したものの、売上高と営業利益ともに前年同期を下回る見通しという。

 韓国採択国際会計基準(K-IFRS)に基づいた2015年第2四半期の連結売上高予測(中間値)は約48兆ウオンで、2014年第2四半期と比べ約8%減少する見通し。連結営業利益予測(中間値)は約6兆9000億ウオンで同約4%減となる見込み。

 同社の営業利益が前年実績を下回るのは7四半期連続となる。アナリストの予測平均は約7兆2000億ウオンだった(英Financial Timesの情報)。

 しかし2015年第1四半期の落ち込みから比べると小幅の減益にとどまる。第1四半期は、売上高が前年同期比12%減の47兆1179億ウオン、営業利益は同30%減の5兆9794億ウオンだった。

 Samsungは今年4月にフラッグシップ機「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」をリリースした(関連記事)。同社はS6とS6 Edgeの出荷比率を4:1と予測していたが、S6 Edgeの需要が予想を大きく上回り、実際にはほぼ1:1となった。そのためS6は在庫が余り、S6 Edgeの曲面ディスプレイが供給不足に陥った(米Forbesの報道)。

 アナリストらの予測では、Samsungの第2四半期におけるスマートフォン出荷台数は7100万〜7600万台で、そのうち20%超をS6およびS6 Edgeが占める。米Strategy Analyticsのデータによれば、前年同期のスマートフォン出荷台数は7450万台だった(米Wall Street Journalの報道

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