フジテレビジョンは2015年7月6日、4K動画である「タイムトリップ軍艦島」の提供を、総合エンターテインメントサイトの「フジテレビオンデマンド(FOD)」で同日に開始したと発表した。

 「タイムトリップ軍艦島」は、世界文化遺産に登録された長崎市の軍艦島(端島炭坑)のドキュメンタリー番組である。軍艦島のドキュメンタリー番組を4Kで配信するのは「民放では初」としている。

 フジテレビはこのほかに4K動画として、話題のイルミネーションスポットをガイドする番組である「TOKYO ILLUMINATION TOUR」の配信を同日に開始した。さらに今後、北京を舞台にしたオムニバスドラマの「不可思議的夏天」(ブーカシーイーダーシャーティエン)の配信も予定する。

 フジテレビは4K動画の配信開始に際し、フジテレビオンデマンド内に「FOD LABO」というフジテレビオンデマンドの会員が4K映像を視聴できる特設コーナーを開設した。4K映像の配信は通常のインターネットの動画配信と比較するとデータ伝送量が大きいため、配信サーバーのネットワーク帯域を圧迫する。

 そこで今回、フジテレビは東京大学発のベンチャー企業であるMist Technologiesが開発し運営するP2P型CDNサービスの「MistCDN」を配信インフラに採用した。配信サーバーの伝送容量および負荷を削減することで、スムーズな視聴体験の提供に努めているという。

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