Google Glass
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 米Googleが新たな無線対応端末の認可を米連邦通信委員会(FCC)から受けていたことが分かり、同社がめがね型ウエアラブル端末「Google Glass」の次世代モデルを年内に発表する可能性があると、米PCMagをはじめとする海外メディア(英Register米Engadgetなど)が報じている。

 Googleによる新製品の申請は、FCCが現地時間2015年7月1日に公開した書類から判明した。これに気づいたAndroid関連のニュースブログ「Droid Life」が最初に伝えた。

 Googleは早期導入プログラム「Explorer Program」を通じてGoogle Glassの開発を進め、ベータテスター向けGoogle Glass(Explorerエディション)を1台1500ドルで販売していた。だが、同社は2015年1月にGoogle Glassを次世代製品研究部門「Google X」から切り離すと宣言、Explorer Programの終了とExplorerエディションの販売中止を発表した(関連記事:Google GlassプロジェクトがGoogle Xから卒業、独立した部門に)。

 GoogleはGoogle Glassの開発を継続し、テスター用ではなく市販向けの新モデルを年内にリリースしたいと述べていた。一部ではGoogle Glass失敗論もささやかれていた。

 今回明らかになった書類によると、新製品のFCC IDは「A4R-GG1」となっている。「GG」は「Google Glass」を意味すると考えられるが、まったく別物の可能性もある。Bluetooth LEとIEEE 802.11 a/b/g/n/acをサポートすることを示す表記もある。充電式バッテリーを内蔵し、パソコンなどとUSBケーブルで接続してデータ転送と充電が行える。

 認可ラベルは、貼付式などの物理的なラベルではなく電子ラベルを採用する。Googleは認可取得から180日間は製品画像およびマニュアルなどを公開しないよう、FCCに求めている。