日本IBMは2015年7月3日、同社のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)であるDB2を月額制のクラウドサービスの形態で提供する「IBM DB2 on Cloud」を発表した。中位の二つのエディション(「Workgroup Server Edition」と「Advanced Workgroup Server Edition」)を利用できる。価格(税別、以下同)は、月額14万2800円から。

 同社がDB2を汎用的なSaaS型のクラウドサービスとして提供するのは、今回が初めて。IaaS基盤には同社のSoftLayerを使う。クラウド型で利用できるDB2はこれまでもあったが、データベース単体で使えるSaaS型のサービスではなく、アプリケーションの開発実行環境を提供するPaaS型クラウドサービス「Bluemix」で選択できるRDBMSの一つとして提供されていたに過ぎなかった。

 同日、DWH(データウエアハウス)向けのRDBMSをSaaS型のクラウドサービスとして提供する「IBM dashDB」についても、現時点で最上位となるエディション「IBM dashDB Enterprise MPP」を提供開始すると発表した。MPP(並列処理)でクエリーを高速に分散処理できるエディションである。2014年12月にサービス提供を始した二つのエディションに加えて、選択肢が増えた。Enterprise MPPエディションの価格は、月額224万9100円(データ容量12Tバイトまで)から。