日本マイクロソフトは2015年7月2日、7月1日付で代表執行役社長となった平野拓也氏の社長就任会見を開催した(写真1)。平野氏は、同年7月1日に始まった同社の新会計年度の経営方針についても説明した。

写真1●7月1日付で社長に就任した平野拓也氏
写真1●7月1日付で社長に就任した平野拓也氏
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●会長職に就いた樋口泰行氏
写真2●会長職に就いた樋口泰行氏
[画像のクリックで拡大表示]

 平野氏への社長交代は2015年3月に発表済み(関連記事:日本マイクロソフトが社長交代を発表、新社長は平野拓也氏)。2008年4月1日から代表執行役社長を務めてきた樋口泰行氏は、7月1日付で代表執行役会長に退いている(写真2)。

 平野氏は3月の発表から7月の社長就任までを振り返り、「社長業の重さをひしひしと感じた」と語った。一方で新たな発見や気付きがあったとし、「ビジネスを進める上では従来の過程の延長線上ではなく、どのようなインパクトを与えるかを起点に考えることが重要だ」と述べた。

 続けて米マイクロソフトが新たに掲げた企業ミッションである「地球上のすべての個人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにする」に触れた。平野氏はこのミッションについて「デバイス、状況、場所に関わらず、個人や組織が生産性を最大に高められるようにすること」と説明した。

 日本マイクロソフトの企業ミッションについては、「革新的で、親しみやすく、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する」と定めた。

 新会計年度の経営方針としては、第1に「徹底した変革の推進」を挙げた。PC中心から人中心、販売重視から顧客の利用価値重視へと考え方を変革するという。平野氏は「販売や売り上げではなく、顧客にとっての製品・サービスの利用価値や体験をいかに高めるかを軸とする」と話す。