写真1●ShieldPRO G11Aの外観
写真1●ShieldPRO G11Aの外観
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写真2●ハンドベルト装着時の利用イメージ
写真2●ハンドベルト装着時の利用イメージ
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 NECは2015年7月2日、業務用途に適した10.1型のWindowsタブレット「ShieldPRO G11A」を発表した(写真1)。7月9日に出荷する。特徴は、長期にわたって製品を供給・保守することと、堅牢性を重視したこと。製造業の点検・管理現場などの過酷な現場でも使えるという。

 特徴の一つ、長期にわたる供給・保守については、5年間の長期供給と、製造終了後5年間の長期保守を行う。ユーザーは、システム構築後にタブレット端末の導入数を追加する場合でも同一モデルを調達できるので、タブレットを再評価する工数・費用が掛からないとしている。

 もう一つの特徴である堅牢性は、高さ1メートルからの落下に耐えるほか、IP54準拠の防塵・防滴性能(粉塵の侵入を防止し、水の飛沫による影響がない)を備える。工場などの過酷な現場でも使えるという。

 現場での操作性を向上させるオプションも用意した。例えば、手に持ちながらの作業を支援する「ハンドベルト」や、持ち運びを便利にする「肩掛けベルト」などである(写真2)。また、拡張クレードルによって、USBポートと有線LANポートを拡張できる。

 OSには、組み込み用途の「Windows Embedded 8.1 Industry Pro for Tablets」を採用した。書き込みキャッシュによってシステムへの書き込みを制限したり、USBポートの使用を制限したりといったセキュリティ強化ができる。

 主なスペックは以下の通り。タブレットのサイズは画面が10.1型(縦横比は16:10)で、解像度は1280×800ドット。メインメモリーは4Gバイト。CPUはIntel Atom(Bay Trail) E3815(1.46GHz)。標準インタフェースとして、USBとmicroSDHCを1個ずつ備える。どちらもセキュリティ対策のために無効化可能。

 内蔵ストレージ(SSD)容量の違いで、「FC-G11A-B87ES」(16Gバイトモデル)と「FC-G11A-B87SS」(64Gバイトモデル)の2モデルを用意した。価格はオープンで、実売価格(税別)は16Gバイトモデルが15万4000円程度、64Gバイトモデルが22万円程度。販売目標は5年間で1万5000台。