米Googleが一部の商品検索において、割引率が高いアイテムが一目で分かるようにする機能をテスト中だと、米メディア(Wall Street JournalTechCrunch)が現地時間2015年7月1日に報じた。

 最初に気づいたeコマース支援の米ChannelAdvisorが自社の公式ブログで6月30日に指摘したもので、検索結果ページに商品の写真や価格情報などを掲載する広告「Product Listing Ads(PLA)」で確認できるという。特定の商品を検索すると、PLA内のアイテムに「平均のオンライン販売価格より○%安い」といった表記が加えられる。

 上記メディアがGoogleに問い合わせたところ、同社広報担当者は「ユーザーがお得な買い物や役立つ価格情報を見つけられるようにする取り組みの一環として、小規模の限定テストを実施ししている」と述べた。

 Googleはどのように平均販売価格を算出しているか明らかにしていないが、ChannelAdvisorが調べたところでは、「Google Shopping」上の全商品の送料を含む価格(税抜き)をもとにしていると推測される。

 オンラインショッピングにおいては、ユーザーがGoogleを使わずに米Amazon.comのECサイト内で直接商品を検索する傾向が高まっている。Amazon.comは最安値商品を表示する機能を提供しており、Googleが現在テストしている新機能はAmazon.comに対抗するためとみられる。