九州通信ネットワーク(QTNet)と共同技術コンサルタントは2015年6月30日、センサーや通信・データ解析技術を活用して、次世代型の社会インフラ維持管理技術の実用化を目的とする「みやざきインフラモニタリング研究会」を2015年6月29日に発足したと発表した。

 研究会では、宮崎県の橋梁などのインフラを対象に、損傷・劣化の状態監視、災害時の被災評価、補修効果の確認などを行うためのセンサーやデータ解析技術を調査・検討し、実用化に向けた実践的な研究を行う。具体的には、「損傷や劣化の状態監視を行うためのセンサーなどの計測技術」「新設及び既設構造物へのセンサーなどの設置工法」「計測データを収集・伝送する通信技術、ネットワーク構成」「計測データの分析・評価技術」「システム全体の保守技術、導入・運用コスト」などを検討する。

 日本の社会インフラは高度成長時代に整備のピークを迎えたため、今後は建設から50年を経過する施設が急増すると見込まれる。このため、センサーを活用した設備状況の把握といったインフラ管理技術の高度化による効率化・コスト削減が不可欠とされている。

 QTNetと共同技術コンサルタントは、通信事業および建設コンサルタント事業で培った技術を最大限に活かして、インフラ管理技術の高度化を図り、快適かつ安全・安心な環境づくりを推進する方針。

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