写真1●iPadと、iOS版Citrix Receiver専用のBluetoothマウス「Citrix X1 Mouse」とBluetoothキーボードでシンクライアント環境を作る
写真1●iPadと、iOS版Citrix Receiver専用のBluetoothマウス「Citrix X1 Mouse」とBluetoothキーボードでシンクライアント環境を作る
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは2015年6月30日、iOS端末上でWindowsの仮想デスクトップ画面を操作できるBluetoothマウス「Citrix X1 Mouse」の国内販売を始めたと発表した(写真1)。「アップルのルールに抵触しない(脱獄しない)形で、iPad上でマウスが使えるようになる」(同社 営業推進本部プロダクトソリューション推進部 シニア プロダクト ソリューション推進マネージャーの竹内裕治氏)。

 価格は7800円。iOS版のクライアントアプリ「Citrix Reciever」専用で、他のiOSアプリでは使えない。デスクトップ仮想化ソフト「XenDesktop」やアプリケーション仮想化ソフト「XenApp」を通じてiOS端末に配信したWindowsの画面を、マウスを使って操作できる。iOSが公式に対応するBluetoothキーボードと合わせ、iPadやiPhoneをシンクライアントとして利用しやすくなる。

写真2●Linux上で動作するFirefoxの画面を配信
写真2●Linux上で動作するFirefoxの画面を配信
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 このほか、XenDesktop/XenAppの新機能として、Linux上のデスクトップ画面や業務アプリケーション画面を配信できる機能を追加した(写真2)。例えば、情報漏洩対策のためインターネット接続を禁じている端末でも、Linux上のブラウザー画面を配信することでWebを閲覧できるようになる。「Windowsと比べて仮想デスクトップのライセンス費を抑えられるので、より低コストに情報漏洩対策ができる」(竹内氏)。

 アプリケーション仮想化ソフトの旧版「XenApp 6.5」については、最新版「XenApp 7.6」への移行が遅れている顧客が多いことを踏まえ、サポート期間を1~2年延長する。例えばメンテナンス終了時期は、2016年2月だったのを2017年12月末に延長する。ただし、延長サポートを受けられるのは、有効なサブスクリプション契約を結んだ顧客のみとなる。