写真1●日本オラクルの取締役 代表執行役社長兼CEO 杉原博茂氏
写真1●日本オラクルの取締役 代表執行役社長兼CEO 杉原博茂氏
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写真2●クラウド事業推進のキーワードは「POCO」
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写真3●大きく四つの施策を実施する
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写真4●顧客企業を交えたパネルディスカッションの様子
写真4●顧客企業を交えたパネルディスカッションの様子
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 日本オラクルは2015年6月30日、2016年度の戦略説明会を開催した(写真1)。「2020年までにCloud No.1 Companyになる」というビジョンを掲げる同社は、2016年度もクラウド分野にまい進する。同社の取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏がキーワードとして掲げたのが、「The Power Of Cloud by Oracle」、略して「POCO(ポコ)」(写真2)。クラウドをどう使えばどんな効果があるかを分かりやすく訴求し、クラウドを顧客にとって身近な存在にする。クラウドサービスの営業/顧客サポートを手掛ける人材を新たに200人規模で採用するなど、体制も強化する。

 日本オラクルは、2015年10月で30周年を迎える。杉原氏が「第2創業期と位置付けている」と話す節目の年だ。重点施策として掲げる一つが、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)/PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)/IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)の各事業の拡大(写真3)。例えばSaaS事業については、マーケティングクラウドやセールスクラウドなどサービス別の専任組織を設けた。営業/サポートの人員も大幅に増員する。さらに、日本国内のデータセンター開設も進行中だ。

 ストレージの強化など、システム事業の拡大にも取り組む。ソフトウエアとハードウエアの組織を融合し「顧客にシームレスなソリューションを提供する」(杉原氏)。エンタープライズ向けの営業では、グローバル事業戦略室を新設。日本企業の海外事業展開を支援する。